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実際にDVDを作製した事例

知り合いがデジタルムービーカメラ(テープ式)で撮影したお祭りの動画を
DVDにして欲しいと依頼を受けました。
テープは2本あり別々の方が撮影したものなので同じシーンを別アングルで撮影したり
前後が別になっている状態でした。
図で表すと↓のような感じです。
白が未撮影時間帯、黒が撮影時間帯

テープ1                
テープ2                

この状態を時間の流れを直して1つにまとめる必要があった事と
各シーンにテロップを入れる必要がありました。

使用したアプリ
 TMPGEnc DVD Author 2.0-------リッピングとオーサリングに使用
 TMPGEnc MPEG Editor 2.0------ファイルの分割と結合に使用
 Ulead VideoStudio 9------------テロップ入れに使用

これら(特にテロップ入れ)を実施するために下ごしらえが大変でした。

1.まずILink(IEEE)で2本のテープをDVDレコーダーに取り込みます。
  この時は2本の合計時間が1時間だったのでXPモードで取り込みをしました。

2.DVD-RAMに移してからPCへリッピングをします。
  TMPGEnc DVD Author 2.0でリッピングしました。

3.ファイルの分割
  TMPGEnc MPEG Editor 2.0で各シーンを分割します。

ここまでが時間の流れを直す作業です。

次にテロップを付けるための準備です。
単純にUlead VideoStudio 9でテロップをつければ簡単なのですがエンコードに時間がかかる事と
再エンコードすれば画質が劣化してしまうためそれを避けるために無駄な時間の使い方だと
思いますが下記の事をしました。

4.各シーンの前後5秒間をTMPGEnc MPEG Editor 2.0で分割します。
  ↓のように各シーンごとに分割します。

シーン1-1 シーン1-2 シーン1-3
5秒   5秒

5.Ulead VideoStudio 9でシーン1−1にテロップを入れます。
  エンコードをかけてテロップ入りのシーン1−1が出来上がります。
  これを各シーンごとに行います。
  元のコマ数と出来上がったコマ数を数えて同じならOKですが
  出来上がった方が多分1コマ分多くなっていると思います。

6.次にシーン1−1と1−2をTMPGEnc MPEG Editor 2.0で繋ぎます。
  この時注意しなければならないのは5でのコマ数です。
  1コマ多いと音声が一瞬途切れるような感じになりますのでシーン1−1の後ろ1コマをカットします。

7.次にシーン1−3はなんのためにあるのかというと
  シーン1−3とシーン2−1を繋ぐのにトランジョン効果を入れるために分割しました。
  Ulead VideoStudio 9でシーン1−3とシーン2−1にトランジョンを入れて繋ぎます。
  出来上がるファイルは、シーン([1−1]+[1−2])とシーン([1−3]+[2−1])になります。
  これを繰り返してテロップ&トランジョンを完成させます。

8.全て終了したら全てのシーンをTMPGEnc MPEG Editor 2.0で繋ぎます。
  6で書いたように1コマのカットには注意します。
  これでMPEGファイルの完成です。

9.最後の仕上げがオーサリングです。
  TMPGEnc DVD Author 2.0で行います。
  チャプタ、メニュー、タイトルを作成します。
  後はDVD−Rに焼いて完成です。

かかった時間は1時間の動画で14時間ぐらい(1日2時間で7日)かかっています。
4以下をせずに単純に再エンコードすればテロップ&トランジョンの設定だけで
あとはPC任せにすれば自分の作業時間は半分もかからないと思います。
ただ自分の気持ちが全体の再エンコードに抵抗を感じていたためやってみました。
この時はHDDに元ファイル、分割ファイル、再分割ファイル、結合途中ファイル、完成ファイルと
合わせて20GBほどデータとして使っていました。